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Nao’s Choice Vol.6 「Annaut / アンノウト」

Nao’s Choice Vol.6 「Annaut / アンノウト」

エシカルコンビニで取り扱っているブランドのことを、もっと沢山の方に知って欲しい!伝えたい!
そんな想いからスタートしたディレクター早坂奈緒の特別企画「Nao’s Choice」
第6回目は、2021年にデビューしたアップサイクルブランド「Annaut(アンノウト)」をPick Up!

“ファッションの消費文化を変える”を目標に掲げ、立ち上がったAnnaut。
衣料品の原材料やテキスタイル、国内外のアパレル商品の仕入れ等、主に洋服の”入口”に関わる繊維商社。そこに勤める20代の社員を中心に発足されたアップサイクルブランドです。
なぜ商社からブランドが?どんな経緯で立ち上がったの?
そんな気になる事を聞いてみたら、洋服の”出口”にまつわることまで、モノ作りに対する熱い想いが伝わってきました!

Annaut / アンノウト

2021年3月にデビューしたアップサイクルブランド「Annaut(アンノウト)」。「無価値」をあらわす「naut」に打消しの意味である「An」を組み合わせたブランド名の由来の通り、洋服の製造過程で生まれる、”ムダ”や”ロス”に着目し、「価値を失いかけたモノ」の本来の良さを生かし、再び幸せを生みだす「価値あるもの」として提供しています。

また、アップサイクルだけに留まらず、衣料品を再資源化するシステム「CLOTH LOOP」を導入し、生産から製品の出口まで一貫したサスティナブルなモノづくりを行っています。

―<Annaut(アンノウト)>立ち上げの経緯を教えてください

モノづくりに関わってきた中で実際に直面した課題を解決したいと思ったことがブランド立ち上げのきっかけです。
モノづくりにおいては洋服にすらなれずに廃棄されてしまう材料や誰にも着られることなく廃棄されてしまう洋服が多くあります。
「世界中の現場を見てその存在を知っている私たちだからこそできるモノづくりがある。モノづくりの過程に存在するロスやムダを価値あるものにすることが出来るのではないか。」
こういった共通の思いを持ったメンバーが集まりAnnautを始めました。

―繊維商社からブランドを立ち上げるにあたり、苦労したことはありますか?

会社としてブランドを立ち上げた例が数例しか無くノウハウも少なかった為、どう進めれば良いのか迷うことが多かったです。
ブランドコンセプトの設定からモノづくり、ECサイトの立ち上げ、販売開始に至るまでモノづくり以外の部分は全て自分たちにとって初めてのことであったので時間がかかってしまうことが多く気持ちが折れそうになりましたが、その都度社内外に協力して頂きブランドを立ち上げることができました。

―どのようなチーム編成でブランドを運営しているのでしょうか?

紆余曲折ありメンバーの増減がありましたが、現在は基本的に3~4名で運営しています。この中にはデザイナー1名も含まれますが、デザイナー含めて全員でモノづくり、発信、販促活動などすべての業務を対応しています。お互いに助け合いながら総力戦で運営しているチームです。

―ブランドの強みを教えて下さい!

私たちは「モノづくりにおけるムダやロスを無くす」ことを掲げているアップサイクルブランドです。
第一弾はデニム生地の商品を生産し、そのモノづくりの裏側にも注目して発信もしましたが、Annautとして取り扱う素材やトピックをデニムに限定しているわけではありません。

「モノづくりにおけるムダやロスを無くす」ことに関わることであればなんでもできることがAnnautの強みだと思います。例えば昨年は本屋さんと花屋さんとコラボしてトークショーを実施しました。ムダやロスというのは洋服に限ったことではなく他業種にも存在しており互いに共通項を見いだせたからこそ実施できたイベントでした。このようにAnnautは他業種とも協力してモノづくり以外でもブランドを表現・発信できることが強みだと思います。

トークセッションの会場となった渋谷にある「SPBS本店」

―ジェンダーフリーな洋服をつくる上で意識していることは何ですか?

より多くの人に届けられるように、奇抜なデザインはしていません。
また、着脱のしやすさを目的としたドットボタンの採用など快適さを意識したモノづくりをしています。
ちなみに刺繍糸や下げ札の紐などで見られる「パープル」カラーは男性を表すブルーと女性を表すレッドの中間色=ジェンダーフリーというメッセージを込めて採用しています。

―デザインのインスピレーションはどこから得ていますか?

Annautは洋服好きなメンバーが集まっていますがミリタリー物やワーク系、古着、ビンテージ品などからインスピレーションを得ることが多いです。
それらを今の時代に合った生活シーンやブランドコンセプトに合うようにアレンジしています。例えば伝統的な2ndタイプのGジャンやベイカーパンツなど、昔から存在するオーセンティックなアイテムをベースにしています。

―Annautが取り組んでいる「CLOTHLOOP」について詳しく教えてください!

CLOTHLOOPは自分たちで生産し販売した商品を回収して再資源化する取り組みです。
永くご愛用頂いた後に不要になった製品は私たちが責任をもって回収し、再び価値あるモノへと生まれ変わらせます。
まだAnnautは歴史が浅いので実績はありませんが将来的には回収されたAnnautの商品は反毛(はんもう。細かく砕いてわたの状態に戻すこと)し原料に戻した後新しいコットンと混ぜて新たなデニム生地に生まれ変わります。その生地で再びAnnautの商品を作ることが出来ます。CLOTHLOOPはこのように服(CLOTH)を循環(LOOP)させていく取り組みです。

―等身大な言葉で綴られた「STUDY」というコンテンツが、とても面白く、勉強になります。発信を続けていく中で読者からの反響や変化等はありますか?

試行錯誤しながらも、自分たちの考えをダイレクトに発信できるツールとして一生懸命頑張ってきましたが、直接感想の声を頂いたり、このコンテンツをきっかけに問い合わせを頂く機会が少しずつ増えてきました。

「自分たちで書いていることに驚きました」という感想を頂いた時はとても嬉しかったです。このSTUDYコンテンツが読者の方にとって、現代の消費文化や個人の消費行動について考えるきっかけとなれるようにこれからも頑張りたいと思います。
取り扱うトピックについては皆様からも随時募集中ですので気軽にお問い合わせ頂けると嬉しいです。

―無駄やロスを無くしたいのであればモノを作らなければいい。そんな考えもあると思います。アンノウトさんはどのような考えのもとブランド活動をしていますか?

Annautはモノづくりの在り方と世の中の消費文化を変えたいという思いで活動しています。

自分たちがモノづくりをしなければ自ら生み出すムダやロスはゼロですが、それだけでは自分たちの周りで起きていることを変えていくには不十分だと考えました。口先だけではなく自分たちの行動で示すことが大事であると考えモノづくりを始めました。
一方で、消費文化を変える為には消費者の買い物に対する考え方も変わらなければなりません。具体的に言うと、安易に安い物を買うのではなく時と場合に応じて適切な商品を選択できるように知識を得るということです。
そのきっかけとなれるようにSTUDYコンテンツを始めました。Annautのモノづくりに共感するブランドが増え、Annautとして世の中の消費文化を変えることに貢献できたと感じることが出来た日にはAnnautとしてモノづくりをやめることは本望です。

―今後取り組んでみたいことや目標はありますか?

サスティナブルやSDGsという言葉を当たり前に耳にする日常になってきました。一方で「こういった言葉は聞き飽きた。疲れた。」といった声も聞くことが増えてきた気もしています。
元々Annautは「できることからやってみよう。そして楽しもう。」という姿勢で活動しています。それはサスティナブルな社会を実現する為に、Annautの目標を達成する為になによりも大事なことは「継続する」ことだと思っているからです。これからも自分たちのペースで、楽しみながら活動を続けていきたいです。

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