エシカルコンビニで取り扱っているブランドのことを、もっと沢山の方に知って欲しい!伝えたい!
そんな想いからスタートしたディレクター早坂奈緒の特別企画「Nao’s Choice」
第4回目は、ライフスタイルを大切にする人のための心潤うマーケット「Emotionally Market」をPick Up!
2020年に立ち上がったEmotionally Marketは、主にミャンマーから仕入れた雑貨を中心に取り扱っています。
代表を務めるのは二児の子の母でもある倉田愛子さん。”子ども達の暮らす未来が美しいものであること”を願い、ファミリーのための心潤うマーケットを展開しています。
今回のインタビューでは、会社の立ち上げのきっかけから商品へのこだわり、そして倉田さん自身の大切にしているライフスタイルまで、様々なお話をお伺いしました!
発展途上国ミャンマーでハンドメイドにより丁寧に作られたフェアトレード商品を軸におきながら、「未来も潤う素敵なもの」をお届けします。
買い物の時間がわくわくするようなカラフルなバスケット、吸水性に優れた大判のコットンクロス等、日々の暮らしに華を添えてくれるようなエシカルなアイテムを中心にセレクトし、日本で展開しています。
エシカルなショッピングを日常に。
長年勤めた会社を退社したタイミングです。
それまでは、関わっていたブランドの体現者として、ブランドに染まって自分を表現していた部分が強かったですが、退職したことで、「私自身」としての価値観や想いに正直に向き合う中で何をしたいか考えました。
もともと環境問題や社会課題には興味があり、できる事から、できる範囲で始めようと思ったのがきっかけです。
当時ミャンマーに住んでいた友人の元へ遊びに行ったのがきっかけです。
実際に発展途上国の現状を知り、解決が必要だと思ったこと、また一方で、伝統的でエシカルな素敵な物がたくさんあるな、と思い、この国の商品をブランディングし日本へ届けることで、日本人へコミュニケーションをしながらエシカルに触れるきっかけを作れるのではないかと思ったからです。
当時はミャンマーだけにこだわらず世界中の物を増やそうと思っていましたが、現在は、ミャンマーのクーデターによる現地の状況もあり、そこで繋がっている方々への支援を優先に継続していこうと思っています。
支援と言っても様々な場所で様々な支援が必要とされており、それをすべて叶えるのは難しく、心が痛みます。
現在は、難民の方への支援をメインとし、国連UNHCR協会への継続的な寄付と、定期的、永続的な、ミャンマーの職人さん達への寄付を目標にしています。
また、商品を仕入れ続ける事が一番の支援になると言っていただいているので、私に出来るのは、日本で展開できる場所を作り続けることかなと思っています。
現地でバスケットを編んでいる職人さん
本来であれば、素材や成分、パッケージや流通まで、100%サスティナブルであるのが理想だと思いますが、現在は、ミャンマーの職人さん達が心を込めて作るものをできるだけそのまま買取り、日本で良い形で展開することに重点を置いています。
例えば、自然素材の物、リサイクルプラスティックのものを使用したくても、現地では簡単に材料を調達することもできず、それに危険が伴うこともあります。なので、彼らの安全と調達可能なものを優先し、その商品の魅力をどのように伝えられるか、という事を今は大切にしています。
エモーショナリーマーケットのバスケットはほとんどがプラスティックテープで作られていますが、丈夫で重い物にも耐え、丸洗いでき、丁寧に編みこまれたバスケットは壊れることがほとんどなく、長年使ってもゴミになる可能性が低いです。ビンやお米など、日常の買い出しにも使えるので、毎日の生活に寄り添います。そして、それらを作っている職人さん達の技術が輝き、生活が安定することにつながるのです。
また、エモーショナリーマーケットでは、伝統工芸品をいかにモダンに見せるかというデザインイメージにも注意を払っています。現代の日本人の感性に合うイメージに転換することで、より多くの方に手に取っていただく機会が増えると思うからです。よって、そのイメージに合うデザインの商品を選ぶ事も、重要な要素です。
エシカルコンビニでも人気の高いプレーンバスケット。
ミャンマーの職人さんの手で1つ1つ作られたバスケットは、丁寧に編まれているため耐久性に優れ、大変軽く、水にも強いため汚れても洗い流すことができ、お手入れも簡単です。
村に暮らす人々の雇用、そして暮らしを守るため、フェアトレードな価格で販売しています。
ミャンマーの社会福祉省が運営する女性支援センターの方々が生産に関わっているコットンクロス。100回洗濯機でまわしてもダメにならないという耐久性と、吸水性に優れた大判タイプのコットンクロスです。
1つ1つハンドメイドで作られた、とても軽く付けやすいループピアス。
アクセサリーや工芸品の生産を通じて、障害のある女性に雇用の機会と安定収入をもたらすことを目的とした、ミャンマーの小さな工房で作られています。
今、エシカル、サスティナブルへの意識が急激に高まり、自分が何をして良いかと気劣りしてしまう方もいるのではないかな、と思います。でも、大きな事をしようとするのではなく、できる事からやる、何でも良いから1つやる、その気持ちが大切なのではないかと思うのです。
なので最初、「買い出しのためのカゴバック」をメインに訴求を始めました。正直私も、このような事業に関わりながらも、まだまだ知識不足ですし、日常に追われ、できることは限られています。
でも、小さくてもやり続けることが大切だと思うので、その都度出来ることを地道にやっていこうと思っています。
私には子供が2人いますが、子供達は小学校でもSDGsについて学ぶ機会があるので、私達の時よりずっと知識や意識に触れられる環境に生きています。
彼らが大人になった未来は今と違う世界であるように、私も、子供達と色々な事を考えながら、新しい価値観を生みだせたらと思います。
とにかく物流の問題が大きいです。ミャンマーからの物流は、EMSも船便も安定的ではなく、そのスケジュールとコストに常に圧迫されています。もっと良い形で日本に入れられる手段を模索していますが、ただ、そのような国だから支援が必要なわけで、充実してるわけがないですよね。
なので、そのような状況下でも、出来る方法を探し、続ける!今はそれしかないです。アドバイスいただける方がいれば、募集しています。笑
エモーショナリーマーケットのオリジナル商品を増やしたいです。今、現地とやり取りをしながら、様々な製作を進めています。時間はかかるかもしれませんが、現地の関係者の皆さんがとても意欲的に取り組んでくださるので、徐々にブラッシュアップして、良いものを一緒に生み出せればと!
また、私もワーキングマザーとしてたくさんの悩みを抱えながら仕事をしてきました。私は幸い、育児をしながら仕事ができていますが、そうでない人もたくさん。女性が子育てをしながら平等に働ける環境や、スポットで働ける様々なパターンの構築、心のケアなど含めできる事がないか考えていきたいです。
いつか「エモーショナリーマーケット」を拠点に、温かな想いに溢れた人・物・事、そして価値観が交わる場所を作るのが夢です。